化学組成:重要な影響を与える微妙な違い
アルミニウム合金の世界では、3003と5052は、その化学組成に由来する独特の特性を持つ、用途の広い「汎用合金」として際立っています。3003合金は主にマンガン(Mn)を主たる合金元素として含み、一方、5052はマグネシウム(Mg)をその特性のために使用しています。
| 合金 | Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3003 | 0.6 | 0.7 | 0.2 | 1.0-1.5 | 0.0 | 0.0 | 0.1 |
| 5052 | 0.25 | 0.4 | 0.1 | 0.1 | 2.2-2.8 | 0.15-0.35 | 0.1 |
機械的特性:強度対延性
組成の違いは、機械的性能に明確に現れます。3003-H14アルミニウムは、引張強度が20〜26 KSIで伸び率が8.3%であるのに対し、5052-H32は、より優れた強度(31〜38 KSI)と12%の伸びを示します。
| 合金と焼鈍 | 引張強度(KSI) | 降伏強度(KSI) | 伸び(%) |
|---|---|---|---|
| 3003-H14 | 20-26 | 21 | 8 |
| 5052-H32 | 31-38 | 28 | 12 |
加工特性:成形性と溶接性
| 特性 | 3003 | 5052 |
|---|---|---|
| 耐食性 | 良好 | 優れている |
| 溶接性 | 良好 | 良好 |
| 被削性 | 中程度 | 不良 |
一般的な用途:ニーズへの特性のマッチング
- 3003の用途:調理器具、食品容器、化学設備、屋根材
- 5052の用途:海洋部品、自動車部品、航空機の燃料タンク、医療機器
コストに関する考慮事項:価格対重量の要素
3003は通常、1ポンドあたりのコストが低いですが、その密度が高い(0.099 lb/in³対5052の0.097 lb/in³)ため、重量に敏感な用途では価格的な利点が相殺される可能性があります。
選択ガイドライン
- 優れた成形性と中程度の強度要件には3003を選択してください
- 海洋用途や、より高い強度が必要な場合は5052を選択してください
- 大規模プロジェクトでは重量の影響を考慮してください

